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author:桜沢 可菜

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可菜さんのアスルナ創作が読めるとは思ってませんでした(笑)でもこのルナ、好きです。私はルナは誰かのSSのルナのほうが本物より好きみたい。虚辛会日報の四方堂さんのホーク姉妹とかね。
しかしアスランがミネルバにいてクルーたちがぎこちなくも仲良かったころはよかったですよね~^^;』
可菜 『
わたしもルナアスになるとは思ってませんでした(笑)
お読みいただき、感謝です~^^

>四方堂さんのホーク姉妹
あとで読みに行ってきます~。

>クルーたちがぎこちなくも仲良かったころ
ほんと、よかったです。レイもまだ黒さが表面化してなくて……。
戦争が終わって、また改めてぎこちないながらも顔をあわせられる、そんな時が来るのを祈ってます。
それまで、みんな死ぬなー><』
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アスランのいる風景

アスランといるミーアを書きたかった。本編では、おそらくもうほぼ描写されないであろうから。
そう思って書き始めたのだが……
どこをどう間違ったのか、なぜかルナアスになってしまった。実に不思議だ。
そんなわけで、ルナアスのSSである。というより、ルナ→アスである。
二次創作に拒否感のない方だけ、よろしければお付き合いください。
なお時間軸としては、本編27話から28話の間を想定している。
よって27話までのネタバレを含むので、視聴済みでない方はご注意を。
 アスランの部屋は、思ったより散らかっていた。
「……いつもこんな状態なんですか?」
 聞くと、振り返りもせずに生返事で否定するアスラン。
 ── そうよね、アスランってまめに掃除とかしそうなタイプに見えるし。
 でもじゃあ、今日はこんなに散らかして何をやっているんだろう。
「あ」
 散乱している部品を踏まないように気をつけながら、隣まで行って手元を覗きこんで。
 やっと、アスランが何をしているのかわかった。
「これ、ハロですよね?」
「ああ」
 作業の手を止めずに、アスランは頷いた。
 ── そうか。ハロってアスランの手作りだったんだ。
 意外、とは思わなかった。アスランって手先器用そうだし。婚約者へのプレゼントがロボット、っていうのはどうなんだろう? とは思ったけれど。
 でも、いいプレゼントが思いつかなくて悩んでるアスランって可愛いかも。
「ラクスさんへのプレゼント、ですか?」
 隣に座って、聞いてみる。
 ラクス・クライン。プラントの歌姫にして、アスランの婚約者。だけど……。
 私は、知っている。今プラントにいる彼女が、偽者だってことを。
「……ああ」
 一瞬、間を置いてからの返事。
 ……わかりやすいね、アスラン。
 アスランも、わかっているんだ。あれが本物じゃないってことを。
「どちらの、ラクス・クラインに?」
── !」
 言うと、アスランはやっと手を止めて私を見た。すごくびっくりした顔で。
「キミは……っ」
「落ちますよ、ハロ」
 突然手を離したものだから、ハロが今にも転がり落ちそうになっていた。
「あ、ああ」
 慌てて支え直す、アスラン。何だか可愛い。年上なのに。
 一息ついてから、アスランは改めて口を開いた。
「キミは……どこまで、知ってるんだ?」
 探るような口調。そりゃそうよね。きっと秘密だったんだろうから。
「プラントにいるラクス・クラインが、本物じゃないってことだけですよ」
 だから私も、正直に話した。
「彼女が誰なのか、本物がどこにいるのか。そういうのは、全然知らないんです」
「……そうか」
 手を止めたまま、アスランはしばらく何も言わなかった。
 1分。いや、2分くらい? もっと長かったかもしれないけれど、とにかくそれくらいしてから。
「……これは」
 ハロに視線を向けたまま、アスランは話し始めた。
「今プラントにいる……ラクス、に」
 ── つまり、偽者にってことなのね。
 ちょっとだけ、嫉妬した。本物じゃないのに、あの子は。
「でも彼女、ハロ持ってませんでした?」
 彼女がラクスとしてテレビに映ったときに、一緒にいた気がする。キツめの赤いヤツが。
 そう聞くと、アスランは首を横に振った。
「確かにハロはいる。でもあれは、彼女をラクスとしか呼ばない」
「え? だって……」
 それは、ラクス・クラインのフリをしてるんだから。
 と言おうとしたら──
「わかってる」
 先に言われてしまった。
「わかってるが……でも、ハロだけじゃない。誰もがみんな、彼女を── ラクスとしか、呼ばないんだ。ちゃんと……ちゃんと、本名があるのに」
 ミーア。ミーア・キャンベル。それがあの子の、本当の名前。
 このときは、知らなかったけれど。
「今は、仕方ないのかもしれない。だが、だからこそ──
「……彼女を本名で呼ぶハロを、贈りたい?」
 頷く、アスラン。
「……オレは、一緒にはいられないから」
 そう、よね。本物が、ちゃんといるんだから。
 ── はぁ。
 聞かなければよかったと、一瞬だけ思った。あの子は本物じゃなくて、でもアスランは彼女をちゃんと気にかけていて。本物は本物で、そこはアスランの帰る場所で。
 私は── クルーの一員としか、多分見てもらえてない。
 そうだろうとは思っていたけれど、それをわざわざ再確認してしまった。
 ── 馬鹿だ、私。
 アスランがそんな人間だってわかったことを、嬉しく思ってるんだから。
「……喜んでくれると、いいですね」
「そう、だな」
 彼女の喜ぶ顔が思い浮かんだのか。
 アスランは、とっても優しい目で── 笑った。
 そんなアスランを見られて満足、だなんて。私も自分で思っていたより、アスランのこと好きなのかもしれない。
「じゃ、そろそろ帰りますね。お邪魔しちゃってすいませんでした」
 本当に邪魔者扱いされないうちに、おとなしく引き上げておこう。
「……そういえば、何か用事があったんじゃないのか?」
「あ、もういいんです」
 本当は聞きたいこともあったけれど、聞かなくてもよくなってしまった。
 もう、答えはもらったから。
「……あ」
 部屋を出るときに、ふと思いついて。
「一つだけ、いいですか?」
 ドアから頭だけ出して、聞いてみた。
「戦争が終わったら、でいいんですけど。私にも、ハロ作ってくれます?」
 そうしたら。
 アスランはちょっとだけ意外そうな顔をしてから、微笑んだ。
「戦争が終わったら、な」
「約束ですよ?」
「ああ、約束する」
 ── 言ってみるものね。
 まさかこんなにすんなりOKもらえるとは思わなかった。
「だから、戦争が終わるまで死ぬなよ」
「……アスランこそ。油断して、墜とされないでくださいよ?」
 嬉しくて、つい憎まれ口を叩いてしまった。
 でも、アスランは怒らなかった。
「ああ。肝に銘じておくよ」
 優しい、アスラン。
 かっこいい、アスラン。
 可愛い、アスラン。
 強い、アスラン。
 いろんなアスランと、今一緒にいる。
 これだけは本物も偽者も得られない、同じ船に乗り合わせた者の特権。
 今だけは、彼女たちより幸せだって胸を張って言える。
 そしてこんな時間が続くなら、戦争が終わらなくてもいいと……ほんの少しだけ、思った。
 ── 不謹慎な。 
 すぐに、打ち消す。戦争が続くなんて、決していいことじゃない。
 だいたい、戦争がなかったらアスランといられないかもっていう考え方が、そもそも後ろ向きでよくない。一緒にいられるだけでいいなんて、目標が低いのもよろしくない。
 戦争が終わるまでに、もっとアスランとの距離を詰める。そっちの方が、ずっといい。せっかく同じ船に乗っているんだから。
 今日とは違う明日を、手に入れよう。
 今日よりほんの少しでも、アスランに近づいた明日を。



本当は「アスランからハロをもらうミーア」を書きたかったのだが……
終わってみればこんな話である。いや実に不思議だ
ともあれ、ここでいったん終了である。
ツッコミその他、大歓迎。
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可菜さんのアスルナ創作が読めるとは思ってませんでした(笑)でもこのルナ、好きです。私はルナは誰かのSSのルナのほうが本物より好きみたい。虚辛会日報の四方堂さんのホーク姉妹とかね。
しかしアスランがミネルバにいてクルーたちがぎこちなくも仲良かったころはよかったですよね~^^;』
可菜 『
わたしもルナアスになるとは思ってませんでした(笑)
お読みいただき、感謝です~^^

>四方堂さんのホーク姉妹
あとで読みに行ってきます~。

>クルーたちがぎこちなくも仲良かったころ
ほんと、よかったです。レイもまだ黒さが表面化してなくて……。
戦争が終わって、また改めてぎこちないながらも顔をあわせられる、そんな時が来るのを祈ってます。
それまで、みんな死ぬなー><』
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